NO.284 『ふまんがあります』
ヨシタケシンスケ
おとなは いろいろと ズルいと おもう。
ちゃんと もんくを いって、 ズルいのを やめてもらおう。
『りんごかもしれない』『りゆうがあります』でおなじみのヨシタケシンスケさんがおくる、親子で笑えるユーモアあふれる絵本です。子どもたちはどうやらたくさんの大人への不満を抱えているようです。この絵本の中では娘がお父さんに対して不満をぶつけて、お父さんがその不満を大人の言い訳でズルく答えていくのです。さて、子どもたちはどんな不満があるのでしょうか。
どうして おとなは よるおそくまで
おきているのに、こどもだけ
はやく ねなくちゃいけないの?
ついつい「大人だから…」と言ってしまいそうになりますよね。
言われてみると大人ってズルいなぁと気が付き、共感と反省が入り交じった不思議な気持ちになります。子どもの時に“ふまん”だったあの気持ち。大人になった今だからこそわかるこの気持ち。面白おかしく味わってみませんか?
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