横浜市幼稚園協会

子育て応援団 〜絵本の散歩道〜

NO.283 『そらまめくんとめだかのこ』
なかや みわ 作・絵/福音館書店


 年少組の子どもたちは午前保育の日には必ずおやつをいただいて帰ります。

「今日はお菓子の日だね」「おやつは、なにかな?」と、とても楽しみにしています。
 先日、旬のものを子どもたちが手伝いながら美味しく食べられるようにと、園長先生がそらまめを買ってきてくださいました。

子どもたちに、さやから実をとりだしてもらいました。

「3つも入っていたよ」「中はふかふかして柔らかくて気持ちがいいよ」と大喜び。とてもはりきって剥いていました。剥いたそらまめを園長先生が茹でてくださり、いざ、みんなで食べると、はじめて食べた子が多く、くさいと顔をしかめている子、ひとくち食べて手が止まっている子等、様々でした。

そのとき読んだのが「そらまめくんとめだかのこ」です。

 

 雨降りが続き、あまやどりしていた、そらまめくんたち。あおぞらが広がり、いつものあそびばへ行ってみるとそこは大きな水溜まりになっていました。みんなは自分のベッドを船にして水溜まりに浮かべて遊び始めました。ところが、大きくてふかふかのベッドが自慢のそらまめくんは水にぬれるのが嫌でピーナッツくんのベッドに乗せてもらうのですが、転覆。そこで出会ったのが、川があふれ水溜りに取り残された1匹のめだかの子。めだかの子を川にかえすためには大きなベッドが必要です。困っているめだかの子のためにそらまめくんは大切な宝物を貸してあげることができるのでしょうか。

 

  おやつにそらまめをいただいた日から、子どもたちは毎日「これ読んで」とこの絵本を選んでいます。「昨日、おうちでもそらまめくん食べたよ。もう、美味しく食べられるようになったよ。」と言う声も聞かれ、とても嬉しく思います。

今度のおやつは、ピーナッツ、さやえんどう、グリンピース。どれにしようかな? (優)

そらまめくんとめだかのこ

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