NO.246 『ありのくろちゃん』
島津和子作 福音館書店
おひさまぽかぽか、すっかり暖かくなり生き物たちも活発に動き回るようになってきました。天気の良い日には園庭の子どもたちの元気な声に誘われて、アリ、ダンゴムシ、蝶々、てんとう虫等が顔を出します。小さな子でも簡単に捕まえられるアリは特に大人気。アリの巣をみつけ、バケツにたくさん入れて大喜び。そんな子どもたちと一緒に読みたい一冊です。
「ありさん、おやつ分けてあげるね」と女の子がクロヤマアリのくろちゃんの目の前にマドレーヌのかけらを置きました。女の子にとっては小さなかけらでもくろちゃんにとってはとても大きなごちそう。さあ、くろちゃんはどうやって仲間の待つ巣までマドレーヌを運ぶのでしょうか。
表紙から裏表紙までしっかりと子どもたちに読んであげてください。女の子がありをじっくり見ていたことが伝わると思います。(優)