横浜市幼稚園協会

子育て応援団 〜絵本の散歩道〜

NO.228『いちご』
さく  平山 和子


  5月に入りやっと暖かくなったかと思ったら夏のように暑い日も出てきましたね。

寒かった冬を絶えて育った今が美味しく食べられる果物はなんでしょう…いちごです!!

  今回、紹介する絵本は見ているだけで思わず絵本に手を伸ばして食べたくなる平山 和子さんが描く「いちご」です。

表紙からキラキラ光るいちごの粒が繊細に描かれています。

そして、ページを開くと寒い冬に植えられたいちごの苗の絵からお話がはじまります。

「わたしは いちごです」といういちごの声と「いちごは どこにあるの?」と子どもの声ともいえる対話でお話が進んでいきます。

「まだ・もうすぐ・いまに…」と少しずつ赤くなって大きくなっていく、いちごに子ども達の目は釘付けです。

  年少の子ども達に読むと、赤くなってから出てくる「はい おまちどうさま。さあ   どうぞ」という台詞の後には、『待っていました!!』と言わんばかりに本当に手を伸ばしていちごをパクパク食べる子ども達の姿が見られました。

それも、この絵本に描かれたいちごは色・艶・種・葉と一つ一つ丁寧に描かれており絵を越えて写真のようです。

だからこそ、子ども達の目には本物以上に見えお話の世界に入り込んでいたのでしょう。

  平山さんの絵本は他にも「くだもの」・「やさい」があり、どれも優しいタッチで美味しそうに描かれており小さい子ども達にも楽しんで見ることが出来ると思います。
 是非、お子さんと一緒に会話ややり取りを楽しみながら読んでみて下さい。より楽しめると思いますよ。

                       

                                                                  YU-KA

いちご

絵本インデックスへ戻る。