NO.228『いちご』
さく 平山 和子
5月に入りやっと暖かくなったかと思ったら夏のように暑い日も出てきましたね。
寒かった冬を絶えて育った今が美味しく食べられる果物はなんでしょう…いちごです!!
表紙からキラキラ光るいちごの粒が繊細に描かれています。
そして、ページを開くと寒い冬に植えられたいちごの苗の絵からお話がはじまります。
「わたしは いちごです」といういちごの声と「いちごは どこにあるの?」と子どもの声ともいえる対話でお話が進んでいきます。
「まだ・もうすぐ・いまに…」と少しずつ赤くなって大きくなっていく、いちごに子ども達の目は釘付けです。
それも、この絵本に描かれたいちごは色・艶・種・葉と一つ一つ丁寧に描かれており絵を越えて写真のようです。
だからこそ、子ども達の目には本物以上に見えお話の世界に入り込んでいたのでしょう。