子育て応援団 〜絵本の散歩道〜
NO.227 『うんちっち』『あっ、オオカミだ』
ステファニー・ブレイク:作 ふしみみさを:訳 あすなろ書房
ようやく幼稚園生活にも慣れた3歳の子どもたち、クラスをのぞいてみると、絵本を手に見入っている姿にびっくりします。普段、担任からしっかりと読み聞かせをしてもらって絵本の面白さ、楽しさが分かってきたのでしょう。こうなると担任の読み聞かせもますます熱が入っているようです。それに触発されたわけではありませんが、私も子どもたちが喜ぶような絵本を読んでみたいと思いたち、みつけたのがこの2冊の絵本です。
絵本のカタログを見たり、本屋さんに行きますと うんち、うんこ…etc.と題名のついた絵本がたくさんあります。幼稚園の本棚もご多分にもれません。またまた、子どもたちはこのような絵本が大好きです。中にはグロテスクなうんちが描かれ抵抗を感じる絵本も少なくありません。この絵本は題名こそ『うんちっち』ですが、うさぎの子シモンのことばや動きの表現が面白く、不快に感じることはありません。リクエストに応え何度読んでも、子どもたちはシモンになりきって一緒にことばを発し、大笑いします。
「今日も『うんちっち』読んで」と3歳児
「もう一回、もう一回」と4歳児
「今日、借りていっていい」と5歳児
どの年齢の子どもたちにも大人気です。
一緒に姉妹編、「オオカミ少年」ならぬ「オオカミうさぎ」が主人公の『あっ、オオカミだ』も読んでみてください。やりたいほうだい、しほうだいのうさぎの子シモン、「ぼくもシモンみたいにやれたらいいなぁ」子どもたちにとってシモンはあこがれの姿ではないのでしょうか。ぜひ、お勧めします。 (go)
うんちっち あっ、オオカミだ!
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