横浜市幼稚園協会

子育て応援団 〜絵本の散歩道〜

NO.158  『 でんしゃが くるよ! 』
シャーロット・ヴォーグ作  竹下文子 訳    偕成社

生まれて間もなくと言うのは大げさですが、子どもって電車や車が好きですね。その電車が、園の近くを走っていて、その上に小さな橋が架かっており、子ども達を連れて、ちょっとした散歩に行くには丁度いい場所なのです。子ども達を連れて行くと「どっちから、走ってくるかな?」 「あっち!」 「こっち、だよ!」 と子ども達の声が飛び交います。

音があたり一面に響き渡りだんだん近づくと「くるよ、くるよ、でんしゃがくるよ」次の瞬間「でんしゃがきた〜」と叫びながら子ども達は、手を振ります。運が良ければ運転手さんがけいてきを鳴らし、もっともっと運が良ければ、笑顔と共に手を振り返してくれます。運転手さんの粋な計らいに、子ども達も大興奮。
つかの間の出会いと共に、身体を吹き抜けていく風を感じながら、また「今度は、どっちから来るのかな?」と期待を込め友達と橋の間を行ったり来たり・・・

今回紹介する「でんしゃがくるよ!」の絵本は電車が通過していく様子を書いている絵本なのですが、読み終わったときには、電車が実際に自分の下を通り過ぎて行ったような感覚になるから不思議です。 はな

でんしゃが くるよ

でんしゃが くるよ

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