ＮＯ．153　 『 くまとやまねこ 』
作・湯本香樹実　絵・酒井駒子 　 出版社・河出書房新社

くまは、大好きだったことりが死んでしまった事を受け入れられずにいました。それからというもの、くまはことりの事を思っては泣いて暮らすのです。森の動物たちもそんなくまの姿を見て心配します。けれどくまは心を閉ざしたまま。そんなある日、ふと外へ出掛けたくまは、１匹のやまねこに出会いました。このやまねことの出会いで、くまは少しずつことりの死と向かい合い、受け入れる事が出来る様になっていくのです。そして、ともだちの死を乗り越えたくまは、この先どう変わっていくのでしょうか・・。

この絵本を読み、こどもの頃、飼っていたハムスターが死んでしまい、とても悲しかった事を思い出しました。もう死んでしまったのだと、頭では分かっていても、もしかしたら生き返るかもしれないという思いもあり、なかなか埋められずにいました。でも、当然の事ながら、いつまでもそのままにしている事は出来ず、泣く泣くお墓を作り、さよならをしたのです。何で死んでしまったのだろう？もっと面倒を見てあげればよかったなと後悔しました。そして、ハムスターの死を通して命の重さや大切さも感じました。もしかしたら、同じ様な経験をされた方もいるのではないでしょうか？

この絵本には、ともだちを思う優しい気持ちや温かい気持ちがたくさんつまっています。

読んだ後に心があたたかくなる一冊です。(ＹＵＫＡＲＩ＆ＹＵ−ＫＡ)

くまとやまねこ

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