横浜市幼稚園協会

子育て応援団 〜絵本の散歩道〜

NO.103  『 ぼくは あるいた まっすぐ まっすぐ 』
マーガレット・ワイズ・ブラウン 坪井郁美ぶん   林明子え ペンギン社

この絵本は、ある男の子がおばあちゃんの家にむかって、ひとりで出かけた時のお話です。

男の子は「まっすぐまっすぐ」を合言葉に、途中で花をみつけたり、おいしいものをみつけたり、山を登ったり、動物に出会ったりしながらと、大冒険は続いていくのです。・・・。

この絵本は、私が受け持つ年中組の子ども達も大好きで、何度も一緒に読んでいます。初めて読んだ時は、みんな男の子の気持ちになって自分がおばあちゃんの家へむかっているかのようにドキドキしている様子でじっと絵本の世界を楽しんでいましたが、繰り返し読んで話を覚えてくると、男の子を客観的に見つめ、「これはいちごだよ。」「馬がいるんだよ。」と男の子の冒険を応援し、背中を押してくれるような言葉をつぶやきながら見ていました。

ひとりでのおつかいやお泊まりは子ども達にとって、とっても楽しみな反面、勇気のいるものでもあります。私も初めておばあちゃんの家へひとりでいく事になった時は、期待と不安で一杯だった事を今でもよく憶えています。子どもはもちろん、大人も経験した事のあるドキドキ、ワクワクをふと思い出す、心温まる一冊です。

ぼくは あるいた まっすぐ まっすぐ

ぼくは あるいた まっすぐ まっすぐ

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