横浜市幼稚園協会

子育て応援団 〜絵本の散歩道〜

NO.89  『 おさるとぼうしうり 』
エズフィール・スロボドキーナ さく・え まつおかきょうこ やく      福音館書店

この本を読もうと1ページ目を開くと歓声が上がりました。それは帽子売りの行商人が、頭の上に帽子をのっけて帽子を売っていたからです。「落ちないの?」「すごいねぇー」という声があちこちで聞こえ、絵本を読む前から笑いが起こりました。

お話の中では帽子売りがちょっと休憩している間にサルに帽子を取られてしまうのですが、「どうしたら取りかえせるかな?」と一緒に考えると「木に登って取ればいいと思う!」や「木をけっとばせば落ちてくるよ!」などとおもしろい応えがかえってきたり、サルに帽子を取られている帽子売りが怒っている姿を真似して読んだ時には、段々と子ども達が指をさして「ツーツーツー」としたり両手を振って「ツーツーツー」としたりとサルの真似をいていました。

年少さんでは、このように帽子売りとサルとのかけ合いを一緒になって楽しむことができたり、年長さんでは「この先どうなるのだろう」と、お話の筋を想像して楽しむことができたりと、年少さんから年長さんまで楽しむことのできる魅力的な本です。     Y・I

ここにいたい!あっちへいきたい!

おさるとぼうしうり

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