横浜市幼稚園協会

子育て応援団 〜絵本の散歩道〜

NO.36  『 もものき なしのき プラムのき 』
ジャネットとアラン・アルバーグ/作  佐藤涼子/訳  評論社

この絵本はかくれんぼの絵本です。文章は言葉遊びの様な心地よいリズムがあり読み手と聞き手の心に響いてきます。合言葉「みーつけた!」で絵本の中に隠れている人物や動物を探すので、普段絵本に興味のない子もいつのまにかそのおもしろさに惹きつけられます。

私のクラスで読んだとき、1・2回は笑いながら聞いていたのですが何度か繰り返して読むうちに合言葉の「みーつけた!」をいうと子ども達は隠れている所を指差しながら「みーつけた!」と言う反応が返ってくるようになりました。また、他のクラスでは「みーつけた!」の後に「みーつかった!」と応えていたそうです。そのような読み手と聞き手の掛け合いが自然と起きてくるため何度読んでもリクエストが多く、また子ども達自ら手にとって読む姿も多く見られました。

絵もかわいらしくユーモラスに描かれており、1ページずつの絵をじっくり細かいところまで楽しむことができます。表紙に描かれているのは、かくれんぼしている人物ではなく隅っこの方に描かれているもの達です。それを探すのも楽しみのひとつです。大人の方も子どもと一緒に沢山のかくれんぼを見つけて下さい。(ASA)

もものき なしのき プラムのき

もものき なしのき プラムのき

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