NO.281 『すてきなあまやどり』
バレリー・ゴルバチョフ 作/絵 なかがわ ちひろ 訳 徳間書店
毎朝、天気予報だけは気になり、しっかり見て喜んだり、がっかりしたり…。天候に左右される幼稚園の毎日の生活。
今日は晴れだから、近くの公園まで足を延ばして思い切りあそんでこよう、雨だから何して遊ぼうかな…?
どうしても、雨を敬遠しがちですが、自然界にとってはなくてはならないもの。
梅雨の季節はもう目の前です。
先日、本屋さんで手にしたのがこの本です。
著者のバレリー・ゴルバチョフさんは、ウクライナ共和国の生まれで、ソビエト連邦の崩壊後、アメリカへ移住。
たくさんの絵本を書き、各国で出版されています。
かわいい動物たちの絵は、日本の子どもたちにも人気のある作家です。
表紙に登場するのは、大きな花束を手にして雨の中を走る主人公のブタくん。
ざあざあぶりのにわか雨
ブタくんは大きな木の下で
あまやどりをしました。
あまやどりをしたはずなのに
なぜかびしょぬれ。
どうしてかっていうとね…。
ブタくんがヤギさんのいえにやってきて、あまやどりの説明をするかたちで話が進んでいきます。
左下にはブタくんとヤギさん、2人の様子が描かれます。
そして上には2人の話通り、雨の中を走ってくる動物たち…。
ページをめくる手が、とまらなくなってしまうくらい、ゆかいな動物たちが次々登場します。
「だから びしょぬれになってしまったの?」
「いえいえ、違います」
では、どうしてでしょうね。どうぞ、大勢の子どもたちの前で、また、親子で読んでみてください。(go)