横浜市幼稚園協会

子育て応援団 〜絵本の散歩道〜

NO.240 『てじな』
土屋富士夫 作  福音館書店

 

“てじな”も時代と共に進化していますね。先日、テレビで流れていましたが写真に写っていた料理が実際に出てきたり、ある街並みの一角にカーテンの付いた木枠を置いて、風景写真に見立て、木枠のカーテンをオープンした瞬間、街並みの中のビルが消えてしまい「えっ・・・?」だったのですが「てじな も趣向が派手になって来た」と思いました。

私の記憶にある“てじな”は美しい女の人を従えたシャープな男の人が、軽快なリズムに乗ってシルクハットからスカーフ、ステッキ、トランプなどを自由自在に取り出し、極め付けは美女を箱の中に入れてその箱を剣で刺していきます。幼い私は「ハラハラ、ドキドキ」して見ていたのを記憶しています。

今回ご紹介するのは仕掛け絵本です。仕掛けといっても決して派手ではないのですが、ページをめくるたびに「わ〜」と驚き「えっ!どうして?」と魔法を掛けられたような不思議な気分になります。どんな仕掛けなのかは絵本を手にしてからのお楽しみ!

とにもかくにも何度読んでも「ワクワク」してしまう味のある絵本です。

ページをめくる際には呪文「あんどら いんどら うんどら」を子どもと一緒に唱えながらめくってみてくださいね。

 

                                                                      はな

てじな

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